Peace&Quietシリーズ

シンプルに丁寧に。西洋/非西洋、商業/アカデミズム、作曲/即興、音楽/美術。さまざまな境界を模索した2000年代の音楽作品です。

  2000年代は《手仕事としての音楽》をテーマに、ひとりレーベル(神楽坂BEN-TEN Records)を主宰し、CD=モノと捉え、美術家たちともコラボレーションを重ねながらCD6作品を発表しました。(『生きものの音』はDALIAレーベル)。
 90年代後半から台頭したDTMやデジタル機器の普及で、誰でも気軽に作曲を楽しめる時代が到来しましたが、一方で身体性を離れて長く複雑になる一方の音楽に違和感も覚えました。
 このPeace&Quietシリーズは、シンプルに簡潔に、時には自然環境の音風景もそのままに、アナログ機材による無修正一発録音で収録されています。
西洋/非西洋、商業/アカデミック、作曲/即興の境界に立ち、何よりも〈楽器の王様〉と言われたピアノの在り方を捉え直す実験でもありました。
 
 幸いにも、BEN-TEN Recordsの作品は2007年に国内初の個人契約となったN.Y.The Orchard社より、2025年現在も72ヵ国で世界配信中です。また2019年からはSony Music Entertainment 傘下となり、国内でも視聴可能となりましたので、ぜひSpotify等で「Yuko Sasama」で検索してみてください。収益は現在の『音楽、サウンドスケープ、社会福祉』の実践にあてられます。

Peace and Quietシリーズについて

 90年代後半からProtoolsをはじめデジタル機器が台頭し、2000年代初頭には巷にあふれる音楽が長く複雑化していきます。その音楽は時代を象徴し、1986年に国内に初めて紹介され、ササマユウコの全活動の軸となる〈サウンドスケープ〉の思想、そして〈環境音楽〉を凌駕する勢いがありました。しかし、だからこそ《オンガクとは何か》を問うひとつの実験をしようと思いました。洋の東西の境界、短くシンプルな旋律、アナログ機種による無修正ライブ録音で2000年に発表した作品『青い花』(共演・坂田梁山)は思いがけず反響を呼び、2001年邦楽ジャーナル誌上1位アルバム、各メディアでも紹介され今後のシリーズ化につながります。
  シリーズタイトルの『Peace and Quiet』は、J.ケージが著書『サイレンス』の中で、またカナダのR.M.シェーファーが70年代にサウンドスケープを提唱した著書『世界の調律』の中で《世界中に存在する言葉》として紹介されています。(和訳:平和と静寂)。この静寂とは『嵐の前の/後の 静けさ』の意味があり、静寂の多様性、世界の気配やサウンドスケープを《きく》態度とつながっていくのでした。
  また、2000年代はじめの世界的にエコロジーブーム(LOHAS)の機運もあり、CD制作は美術家とのコラボレーションとして、《手仕事×音楽》のプロセスをたどりました。

2000年~2010年までの全作品は2024年現在、Youtubeにて全作品ご視聴いただけます。
その他Spotify、Apple Music、Amazon等でもご視聴可能です。
※アメリカからの配信なのでYuko Sasamaで検索してください。
また、CDをご希望の方はこちらまで直接お問合せください。若干の在庫がございます。
旧サイトにはササマユウコによるオリジナル動画がありますので、こちらもご参照ください。

『青い花』PPM-001

2000年度邦楽ジャーナル誌上1位アルバム。西洋/非西洋の境界のオンガクを実験した先駆的作品。

作曲・ピアノ/ササマユウコ 

尺八・坂田梁山
全10曲収録
1999年~2000年
スタジオライブ録音

Peae and Quiet Ⅰ『空ノ耳』BTR-001

信州国際音楽村録音
初のピアノソロアルバム。
作曲・即興・ピアノ
ササマユウコ
全11曲収録
2000年
アナログホール録音





Peace and Quiet Ⅱ『月の栞』BTR-002

『青い花』の続編。竿・笙が加わり無国籍なサウンドスケープ、独自の抒情性を追究した。
作曲・ピアノ/ササマユウコ
尺八/坂田梁山
竿・笙/石川公
全13曲
2003年ティアラこうとう小ホール録音



『Peace and Quiet』BTR-003


『空ノ耳』の続編の小品集。より即興性が高い内容となっている。
Music Birds、音楽療法専用チャンネル使用曲多数

作曲・ピアノ/ササマユウコ 全9曲
2005年ホール録音




『Mother Songs』BTR-004

2020年コロナ直前まで続くホスピス/病院コンサート『Mother Songs』シリーズより好評だった日本の童謡を集めた作品集。海外配信での人気も高い。患者の方が思わず口ずさんだ時に一緒に歌えるように旋律はアレンジせず、シンプルな構成をこころがけた。
ピアノ・編曲/ササマユウコ
スタジオライブ録音2009年


『生きものの音』

ikimononooto

日本橋DALIAによって企画・プロデュースされた。ササマユウコはサウンドスケープ・プロデュースとピアノ演奏を手掛けた2日間にわたる即興ライブ録音。
共演:
真砂秀郎(インディアンフルート、太鼓等)
等々力政彦(トゥバ民謡、ドシュプルール、イギル、口琴)

調布・森のテラス即興録音 2007年

【ご視聴】Facebook およびInstagramのリール動画音源に2000年代『Yuko Sasamaの全作品がN.Y.より配信されています。写真や動画投稿の際にどうぞご利用下さい。
Apple Store、Youtube、Spotifyでもご視聴頂けます。 



※ササマユウコ全楽曲の著作権はJASRACで管理されています。商用での無断使用は禁止されていますのでご注意ください。

【音響工房アナログ式】


BEN-TEN Recordsの録音は音響工房アナログ式の製品を使用しています。
録音エンジニア・今井年春主宰。

全作品のCDについて僅かに在庫がございます。直接ご購入ご希望の方はメールにてお問合せください。(定価は送料込み価格)